本読みの備忘録

ポチポチと読んだ本の感想を書き留めております。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

おやすみ、こわい夢を見ないように   角田 光代著

誰でもふと心にわく憎悪 しばらく心にわだかまっても 半日もすると忘れちゃうような そんな憎悪が肥大化して 悪意となって… 全編を通じて もやもやとした感覚になりました

鬼の跫音

後味の良くない話が6つ でも、決して面白くないわけじゃないんです。 特に第2話! 解説で京極夏彦さんが 本書は過去に復讐される人でなしどもの物語である この一言が、本書の正鵠を射ていると 深くうなずいたしだいです。

岡本綺堂   (ちくま日本文学)

半七捕り物長 怪奇物 戯曲 と 代表的な作品が網羅されていて 幅広い活動をしていた事が よくわかる一冊になっています。 戯曲が面白かったです。 歌舞伎の舞台で 実演されているのを見てみたいと思いました ただ、歌舞伎高いんだすよねぇ おいそれとは見に行…

呼び覚まされる霊性の震災学   金菱 清(ゼミナール)編

東北大学のゼミ生による フィールドワークを基にした論文集です。 自らも被災しながら 震災と人の関わり方を 見出そうとする姿勢に 頭が下がりました。 第五章 共感の反作用を 特に興味深く読みました。 震災後、大きく取り上げられた東北3県に比べ 千葉・茨…

人魚の眠る家   東野 圭吾著

映画化のCMを見て 読んでみようと思いました。 さすが東野さんです! 一気に読んでしまいました。 ここからネタバレ臭いです ご注意を 脳死という重い命題を いろいろな立場の人の視点を使って 立体的に描きだしていると思いました。 主人公ともいえる母親…

昭和史の10大事件   宮部みゆき×半藤一利

対談で語られる昭和の事件の 一つ一つが面白く 一気に読めました。 昭和金融恐慌 二・二六事件 大政翼賛会と三国同盟 東京裁判 など 歴史の授業などで ワードは耳にしていても 実のところよくわかっていない事が 改めてよく分かった一冊です。 これを機会に …

軍事の日本史   本郷 和人著

テレビでお見掛けする本郷先生の本です。 戦をロマンではなく 数字で読み解こうという試みが 私には斬新で へぇーと思うことの多い一冊でした。

宮部みゆきの江戸怪談散歩    宮部みゆき責任編集

平成お徒歩日記のような内容だと思って 手に取ったのですが、ちょっと違いました。 宮部さんの江戸ものが大好きで 読んだことのある作品が 取り上げられているので 楽しく読めたのですが 知らない方が手に取ると う~ん…となるかもです。 もちろん 後半に 取…

火のないところに煙は   芦沢 央著

一気読みでした! 途中で読むの止められなかったです。 不気味な話を集めた本ということで読んでのですが 私には、怖かったですよぉ ホラーの定義がよくわかってないのですが ホラーじゃん!!!と思いました。 こっからネタバレあります ご注意ください 怖…

目の見えない人は世界をどう見ているのか   伊藤亜紗著

見えない人の感覚器官の使い方が 見える人といかに違うかという件が とても面白かった。 見える人と見えない人が 一緒に鑑賞する美術展は とっても面白そうで 参加したくなりました。

バッタを倒しにアフリカへ   前野 ウルド 浩太郎著

新聞の書評で見かけ どんな本だろうと手に取りました。 とっても面白かったです。 あんまりネタバレとか関係ない本のような気もしますが 読んだことのない本の内容は 1mmたりとも知りたくない方 Uターンをお願いします バッタの研究をする昆虫学者になり…

犯人に告ぐ2    雫井 脩介著

前作とは趣が異なり 犯人側の視点が多く 思わず感情移入しちゃいました。 三作目、あるのかなぁ 警察側は 相変わらず、上司はパワハラだし 人間関係ドロドロしてます この先、微妙にネタバレ感があります 本人兄弟を応援してました。 そんなわけないのですが…

犯人に告ぐ   雫井脩介著

第一の事件で大失態を起こし 忸怩たる思いを抱えて 犯人逮捕だけに執念を燃やす巻島の 腹の座り具合が見事でした。 後半からは一気にたたみかける展開で あれよあれよと犯人が逮捕されて 面白かったのですが 呆気なさも感じるラストでした。 正直、途中ちょ…

プラチナデータ 東野圭吾著

面白かったです。 街頭監視カメラが登場したあたりに 同じような気味悪さを感じた世代なので 少し先の物語というより 今、あってもおかしくない話だよなぁと感じました。 街頭監視カメラも今や 防犯カメラと呼ばれ あることが前提の世の中ですものねぇ 様々…

はじめまして

ブログをはじめました! これからどうぞよろしくお願いします! 読んだ本の感想など のんびりマイペースで更新したいと思います。 基本、ネタバレはしないつもりです。 気を付けます。 元旦読了 覇王の番人 真保 裕一著 光秀は、なぜ謀反を起こしたか? 徹底…