本読みの備忘録

ポチポチと読んだ本の感想を書き留めております。

魂手形   宮部 みゆき 著

三島屋百物語、最近、怖い話が多かったので 久々に、ぞわぞわしんみりな3話で さくさく読めました。 でもでも、このラストはぁぁぁぁ 宮部先生、早く続き書いてください!!! ちょっとネタバレ臭いので 次回は おちかちゃん登場のながれですよねぇ 嬉しいよ…

ブラックショーマンと名もなき町の殺人   東野 圭吾 著

なんだか濃ぉぉぉぉい人物登場! 叔父さん、手品師というより魔術師? コロナ禍の今を切り抜いたような世界で 名もなき町の苦悩と苦闘 最後に希望が残ったかな? 結婚を目前に控えながら 父を殺される主人公もまた 苦しみ悩みつつも 新しい1歩を踏み出すのか…

家守奇譚   梨木 香歩 著

亡き友人の家に住み 文字通り家守となった主人公の 長閑で不思議でちょっと不気味な生活 うーーーーーん 羨ましいなぁ

ライオンのおやつ   小川 糸 著

こんなホスピスがあったら 夢のようなホスピスを舞台に なりたくはないけれど もしも癌になり もしも残された時間に 明確な終わりが定まったら こんな場所で 雫のように過ごせたら… 読みながら さて、この物語はどう直地するのかな? そんな考えがよぎったの…

池上彰の宗教がわかれば世界が見える

キリスト教・イスラム教・仏教・神道 各宗教について対談形式でわかりやすく紹介しています。 読んでいて 多神教がしっくりくる文化で育って 幸せだったかなぁと思いました。 なんというか あぁ、そんな神様もいるのねぇと すんなり思えるって いろいろな考…

池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上さんがわかりやすく 仏教について語っています。 葬式仏教という言葉は 現代仏教を揶揄する言葉だと理解していたのですが もともと、来世にしか希望を託せない 苦しい思いをして生きる庶民の 葬儀をまともにしてもらいたいという 思いにこたえた新興宗派…

知識ゼロからの仏の教え   長田 幸康 著

この本を読んでみて 自分がいかに 知識ゼロだったかよくわかりました。 読みやすく 分かりやすいので どんどん読み進められます。

魔術の胎動   東野 圭吾著

ラプラスの魔女の前日譚 短編集でした ナックルボールってすごいんですねぇ。 なにげなく並んだ物語が 繋がっていく展開は さすが!です。 人は分子 その先は読んでみてください。 中岡が頑張ったわりに報われなかったですね これで退場?と物足りなさがあり…

ラプラスの魔女   東野 圭吾著

さすがは東野さん! 何度言う 自分(笑) 面白かったです さらっと読めました 物理とか苦手だけど大丈夫でしたね ネタバレ臭いので 中岡が頑張ったわりに報われなかったですね これで退場?と物足りなさがありました。 天才たちの能力ばかりが クローズアッ…

八日目の蝉   角田 光代著

いろいろな感想がないまぜなのだけれど やっぱり、誘拐は犯罪 どんなに大切に愛情をもって育てても ゆがめてしまった人生に対する罪は 許されないと思う。 それでも、八日目を生きているのなら 他の蝉が見られない景色を 見ながら生きることを受け入れて 生…

じょうぶな頭とかしこい体になるために   五味 太郎著

子どものいろいろな質問に 五味さんが答える形で 五味ワールドが堪能できます。 クスリと笑ったり なるほどとうなずいたり うーーーーーんと賛同しかねたり 面白く読めた1冊です。

コロナ後の世界を語る   養老 孟司他

いろいろな分野の方々からの提言が 一冊にまとめられています。 探検家の方の奥様の一言は 正に至言! プレディみかこさんに一番共感できたのは 正に自分がケアする仕事についているからかなぁ コロナがどんなに流行しても リモートなんてありえない 低賃金…

東亰異聞   小野 不由美 著

怪奇物かと思ったら ミステリーチックになり ラストは… 明治の御代に 怪しい者たちが跋扈する 首都の闇を 絢爛豪華な一族の悲しい物語が彩る そんなお話でございました 最後にネタバレチックな余計な一言 初子さま ひどい

護られなかった者たちへ

憲法で保障された 健康で文化的な最低限度の生活 本来なら 必要な人すべてが受け取る権利があるのに パイの大きさはあらかじめ決まっていて 食い荒らす者がいて 護られるべき命が失われていく 豊かな国のはずなのに 「おにぎりが食べたいと」書き残して 餓死…

教場2   長岡 弘樹 著 

テレビドラマ教場2を見た後だったので 風間教官が脳内で木村さんに変換されました ドラマと同じだったり違っていたり そんなところも面白く読みました

朝が来る   辻村 深月 著

生みの母と 育ての母の対立や葛藤の物語なのかと 読み始めたのですが 想像を裏切られました しかも良い方に! サクサク読めましたが 内容は重く ひかり篇の途中からは 痛ましすぎて読み進めるのが辛かった 朝が来るというタイトルが胸に響く ラストでありま…

教場0   長岡 弘樹 著

風間教官がまだ刑事として 新人刑事の教官をしていた頃の話 最初に犯人が明かされるストーリーなので わずかに残る手がかりや 現場で感じた違和感 そして風間ヒントで 新人刑事が犯人を どう追い詰めていくかが 短編の中にぎゅっと詰まっています 指輪のエピ…

希望の糸   東野 圭吾 著

そうそうに犯人が捕まって この先どうなるんだろう?と思いつつ 一気に読み切りました 読み終わってみれば なるほどの結末 さすが東野先生ですね ラストは爽やかなのですが 犯人の半生が痛ましくて… 希望という名の糸は 切れても切れてもつながりを求め 殺さ…

きたきた捕物帖   宮部 みゆき 著

北一と喜多治できたきた 少年の成長譚で 人情物で 江戸深川が舞台毒れば 宮部先生の独壇場だなぁと 懐かしの名前が出てきたり 思い当たる人物が語られたり 続編がでしかたありません

クスノキの番人  東野 圭吾 著

さすがは東野さんです ぐいぐい引き込まれました。 東野さんのスピリチュアル系は初読なのですが 良いですねーーーー 祈願じゃなくて 祈念の意味が 主人公と共に理解できていって 爽やかでありながら うん。たぶんね 人を1人看取るって そんなに甘くも綺麗で…

つけ火の村   高橋 ユキ著

うーーーーーん よく取材されてると思うんだけど 結局、真実と呼べるものには 辿り着けていないなぁというのが 読後の率直な感想です。 田舎の狭いコミュニティで 人の噂話の毒… 育った地域を思い出しました。 私は、田舎暮らし無理だなぁ

悪徳の輪舞曲   中山 七里著

はぁぁぁぁ・・・ とうとう実の母と妹登場でした。 このシリーズは 加害 被害 贖罪 裁判 弁護 などなどなど 考えないではいられないので 今回も、どっぷりとグルグル思考の渦の中にはまりつつ 終盤の怒涛の展開に引き込まれた感じです。 なんかね 誰も救われ…

恩讐の鎮魂歌   中山 七里 著

ぐいぐい引き込まれました。 冒頭の海難事故と 現在がつながるのはお約束として そうきたか!と たたみかける展開に 一気読みでしたね。 最後の手紙に 私も文字がにじみました。

さよならドビュッシー   中山 七里 著

図書館で見つけて手に取った1冊 冒頭の火災から16歳の身に 過酷な運命だなぁと思いつつ お金持ち設定だから なんとかなってるんだなぁ やっぱりお金大事よねぇ なんて思いながら読みました。 ピアノの演奏場面は もう圧巻というか ピアノってこうやって弾い…

贖罪の奏鳴曲   中山 七里著

主人公の弁護士は 14歳で事件を起こし… 実際に起きた事件を 想起するような設定にひかれて 思わず手に取りました。 主人公の過去を追いながら 現在もきっちり展開していくストーリー ぐいぐい引き込まれました。 贖罪の奏鳴曲 なるほどな題名でしたね。 読み…

光圀 古着屋総兵衛 初傳   佐伯 泰英著

シリーズ物のエピソード0でした。 シリーズの前日譚は 最初に読むもんじゃないですねぇ。 初めて読む作家さんで 初めて読むシリーズで この世界に入り込めなかったなぁ。 光圀物、楽しみに読んだんですけどねぇ。

ポースケ   津村 記久子著

「ポトスライムの舟」5年後の話 ということで読んでみました。 取り立てて大きな出来事が起きるわけでなく 何か解決していくわけでもない 現実は厳しくて それでも登場人物の一人一人が 一生懸命生きていて ほんの少し明るい兆しを感じる日もある 人生には一…

ポトスライムの舟   津村 記久子著

文庫本の裏表紙のあらすじの最後に 働くことを肯定したくなるという一文があって 読んでみようと手に取りました。 読んでいる間 私、働くことが嫌なんだなぁと しみじみと実感… 一日8時間以上の時間を売って 一か月食べて寝て着て生きて それに必要な物を手…

記憶屋   織守 きょうや著

うーーーーーん 映画のcmで興味を持ち 切ない 泣けるの前評判で 図書館で予約し ようやく順番が来て読んではみたものの 私には 受け付けなかったなぁ 自分の意志と関係なく 記憶を勝手に書き換えられる主人公が ひたすら気の毒でしかない ラストは ただた…

闇医者おゑん秘録帖   あさの あつこ著

いつの世も 身ごもって子をなすことに リスクは付きまとううんだよなぁ 読み始めて 堕胎医者の話かぁ 苦手なの引き当てちゃったなぁと後悔したのですが (いやいや闇医者で気づけよ 自分‼) 読んでいて、そんなに嫌な感じがしなかったのは おゑんの人となり…