人魚の眠る家 東野 圭吾著
映画化のCMを見て
読んでみようと思いました。
さすが東野さんです!
一気に読んでしまいました。
ここからネタバレ臭いです
ご注意を
脳死という重い命題を
いろいろな立場の人の視点を使って
立体的に描きだしていると思いました。
主人公ともいえる母親には
あまり好感が持てないなぁと
思いながら読んでいたのですが
我が子がああいう状況になれば
傍目には、愛なのかエゴなのか狂気なのか
判別つかない状況になるのだろうとは感じました。
読んでいて、この話どこに着地するんだろうと
後味悪いのかなぁとちょっと構えていたのですが
最後、納得して現実を生きる決意をした
母の姿にようやく肩の力が抜けました。
プロローグとエピローグが
美しく結びついて
これでよかったんだねと思えるラストでした。