本読みの備忘録

ポチポチと読んだ本の感想を書き留めております。

夜の谷を行く   桐生 夏生著

昭和の時代に

暴力で革命を起こすことを

真剣に実現しようとした若者がいた

理想は美しかったのでしょうね

 

実際に起きたことは

仲間内でリンチ殺人

後の時代の人間が

後の時代の倫理を振りかざして

どうこう言うのは

後出しじゃんけんのように

ずるいことなんでしょうけれど

 

救いが用意されているラストに

肯定も否定もできない

もやもや感が残る読後でした